大田市中央図書館

《小説》

◆『夜の恩寵(おんちょう)』  三浦 しをん∥著  集英社

「奇妙な夢」にまつわる全5篇の連作短編集。読み進めていくうちに登場人物が緩やかに

繋がっていき・・・日常と非日常の境界線が曖昧になるような感覚に捉われます。読後に不穏な余韻を残す小説です。

 

《社会》

改訂版 それはわたしが外国人だから? 日本の入管で起こっていること』 

                       安田 菜津紀∥著 金井 真紀∥絵・文  ヘウレーカ

この本は、日本以外の国籍を持つ人や外国にルーツのある4人の事例を挙げ、それぞれの問題を浮き彫りにしています。

全編にわたりルビがふられ平易な言葉で記述されており、どなたでも読み易く、日本における入管政策や難民の問題につい

て考えるきっかけとなる一冊です。

 

《絵本》

◆『やまゆり』  たての ひろし∥さく  小峰書店

図鑑の標本画など細密な描写で知られる館野鴻(たてのひろし)さんの文字のない絵本です。自然の中でひっそりと芽生え命

を終えていく、やまゆりの一生が描かれています。

ページをめくるごとに移りゆく季節が感じられ、やまゆりを取り巻く生命の循環を静かに体感できる作品です。

 

仁摩図書館

《小説》

◆『油断!』 堺屋 太一∥著 文藝春秋

今年の2月にホルムズ海峡が事実上封鎖になって、原油調達を含め色々な課題が浮上しています。50年前に書かれ、奇しくも

同じような状況のもと復刊された本書では《油減200日で、日本国内死者300万人》と衝撃の数字が算出されています。原油

不足が私たちの暮らしにどう影響するのか、フィクションでありながら手に汗握る展開です。

 

《総記》

◆『世界を変えた「凡ミス」図鑑』  近藤 仁美∥著 三笠書房 

人はミスを犯します。あなただけではありません。失敗とも言えない些細な事が、教科書に載るような大事件や億単位の損失

の原因だと、案外知らされていません。古今東西に散りばめられた「やっちゃった~」満載の本書は人はミスを犯すものだ、

リカバリーこそが大切だと教えてくれます。

 

《絵本》

◆『すごいぞカラス』 クリス・バターワース∥作 オリヴィア・ロメネク・ギル∥絵   ひさかたチャイルド

作者はカラスに関する本が注目されている動物行動学の専門の理学博士。

この絵本には、カラスの賢さや生態、おちゃめな行動など日常ではみたことないカラスの事が伝わります。