岩谷産業株式会社は、家庭用プロパンガス販売の国内最大手の会社であり、創業者の故岩谷直治氏は大田市の出身です。
こうしたご縁で結ばれた岩谷産業と大田市とが「市民サービス向上のためのIoT推進に関する連携・協力協定」を7月10日に締結しました。

協定書に署名する間島社長と市長

協定の内容は、岩谷産業が取り組む、高齢者の見守りサービスの事業化検証を大田市と連携しながら市内でおこなうというものです。

岩谷産業が提供するこの新たなサービスは、各家庭に設置されているガスメーターに、通信機能をつけたガス漏れ警報器を接続することで、ガス漏れや一定期間利用が全くないなど、ご家庭に異常が発生したことをいち早く検知することができるようになります。異常の発生を検知した場合は、ご自宅などへ電話連絡をおこなうほか、連絡がつかない場合は、販売店などから駆けつけて、安否の確認をおこなうことなどを検討しています。

またこの機器は、電気などのメーターとも連動が可能となっており、それらの使用情報も集約できることから、高齢者の見守りだけでなく、さまざまな地域課題の解決に向けて、どのような効果が期待できるかについても、調査・研究が進められます。

協定書を掲げる間島社長と市長

協定の締結式で、岩谷産業の間島寛代表取締役社長は、「大田市は創業者である岩谷直治の出生の地であり、また、家庭用プロパンガスの販売事業を最初に始めた地域でもある。まさに『岩谷産業の今』につながる地域」としたうえで、「そのような地域で事業化に向けた検証を全国に先駆けて実施できることは感慨深く、地域の安心安全と地域活性化に寄与していきたい」とお話しいただきました。

挨拶する間島社長

これを受け、楫野市長は「岩谷直治氏は郷土が生んだ偉人。このご縁と、今回の協定をきっかけに、さまざまな連携を進めていきたい」と期待を込めました。

挨拶する楫野市長

この事業化検証は、11月頃から大田市内の約100世帯でおこなわれる予定です。