7月10日に三瓶山西の原で『ユウスゲ観察会』を実施しました。
当日は雨が降ることも心配されましたが、猛暑が続く中過ごしやすい天気・気温となり、無事開催することができました。

観察会1

開会あいさつの後、お招きした講師のお話を参加者の皆さんが聞き入っていました。


「大田の自然を守る会」伊藤宏会長より、保護活動の取組についての説明がありました。
「大田の自然を守る会」の皆さん、そして三瓶の小学生の皆さんの植栽活動により、植生数が1万本に迫るまでになりました。
いつか大田に帰ってくる人たちを迎えてほしいという願いを込めて植栽をされているとのことでした。

観察会2

 

「島根県立三瓶自然館サヒメル」学芸課長の井上雅仁さんより、ユウスゲについての解説がありました。
昔は三瓶には多くのユウスゲが自生していましたが、山に樹木が増えるにつれ数を減らしていったとのことでした。
全国的にも数を減らしており、絶滅の危機に瀕している種だとのことです。(しまねレッドデータブック絶滅危惧Ⅰ類に指定)

観察会3

 

講師の方たちのお話を聞いた後は、自由に歩いて思いのままユウスゲを観察されていました。

観察会4

観察会5


参加者の皆さんには「大田の自然を守る会」より、ユウスゲの苗がプレゼントされました。
皆さん、お家で綺麗な花が見られるようになるのを心待ちにしている様子でした。

観察会6

 

日が暮れてからは、「大田の自然を守る会」によるユウスゲのライトアップが行われました。
ミッドナイトブルーに染まった三瓶山を背景にユウスゲの鮮やかな黄色が照らし出され、幻想的な光景が広がりました。

観察会7

観察会8


ユウスゲの花は7~8月頃まで咲いています。
ぜひ一度、三瓶にお越しください。