1.ブルーカーボン生態系“海の森”を守るプロジェクト始動

 海と日本プロジェクト in しまね 主催の「ブルーカーボン生態系“海の森”を守るプロジェクト」では、子どもたちにブルーカーボン生態系“海の森”の大切さを伝える特別授業を開催。これは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環で、大田市教育委員会や市内の企業も連携し取り組みます。

2.ブルーカーボン生態系“海の森”とは

 地球温暖化や海の酸性化の抑制のために近年、ブルーカーボン生態系“海の森”が注目されています。ブルーカーボンとは、海洋生態系に貯留される炭素のことで、海藻藻場や湿地、干潟、マングローブ林などはブルーカーボン生態系と呼ばれます。

3.島根特産の「板わかめ」新オリジナル商品開発

 ブルーカーボン生態系“海の森”の大切さにふれた子どもたちに、海の森のイラスト制作を依頼し、そのイラストから「板わかめ」の新たなオリジナルのパッケージを制作します。大田の商品を通じて全国に海の森の可能性を発信します。

                                   板わかめ

4.オリジナルパッケージ制作

 オリジナルパッケージの板わかめは、大田市内に本社のある森田製菓株式会社と株式会社渡邊水産食品の連携のもと開発し、本年10月頃から島根県と首都圏での販売を計画されています。また、売り上げの一部を大田市に寄与いただき、海洋ごみ拾い事業などブルーカーボン生態系“海の森”の保全活動や環境学習に役立てる計画となっています。

5.“海の森”特別授業開催

 武田教育長が特別講師となり、あけぼの子ども園年長クラス20名の園児に“海の森”特別授業を行いました。

    はじめの会      教育長わかめのお話2

 大きなわかめが海の中で大きく揺れる映像をみながら、「わかめは、太陽をたくさん浴びて、海や陸の汚れをいっぱい取り込んで自分の栄養にして大きくなるんだよ。そして、海の中をとってもきれいにしてくれているんだよ。」など海の恵みや大切さを武田教育長が伝えると、子どもたちは、われ先にと感想を発表していました。

                       わかめ映像をみながら                                 

 その後、渡邊水産食品の三宅さんから、板わかめができるまでのお話を聞き、質問コーナーでは、「わかめってどうやってできるの?」「なんでパリパリなの?」など、かわいい質問も飛び出しました。                                                                                

  わかめふれあい 渡邊水産食品三宅さんのお話

 プログラムの最後は、子どもたちによるイラスト制作です。松江市在住のイラストレーターやましたまほさんの指導のもと、それぞれ思い思いの“海の森”を白いキャンバスに描きました。

 イラスト縦 イラスト制作 1 イラストを囲んで     

 今後、このイラストを用いた「板わかめ」の新オリジナルパッケージが制作され、道の駅ごいせ仁摩や東京都渋谷区の日比谷しまね館等で売り出されます。

【“海の森”特別授業】

 日時 2022年8月23日(火)9:30~11:00

 会場 あけぼのこども園(久手町)

 対象 年長児 20名

 学習アドバイザー 大田市教育委員会教育長 武田 祐子

 連携企業 森田製菓株式会社 株式会社渡邊水産食品

 プログラム

 1.はじめの会        活動内容の説明

 2.読み聞かせの会      海の絵本で“海の森”をイメージ

 3.板わかめ“海の森”とは?  動画で“海の森”の働きを知る 

                板わかめができるまで

                わかめ試食

 4.パッケージ制作      子どもたちによるイラスト制作

 5.終わりの会

 集合写真