施設概要・資料
し尿処理施設の概要・処理の流れ等の資料のページです。
設備の概要
所在地 : 島根県大田市静間町1797番地20
処理能力 : 80.0キロリットル/日(生し尿、浄化槽汚泥)
処理方法 : 高負荷脱窒素処理方式(流動床方式)+高度処理(砂ろ過+活性炭吸着)
放流水質 : pH 5.8から8.6
BOD 10ミリグラム/リットル以下
COD 15ミリグラム/リットル以下
SS 5ミリグラム/リットル以下
TN 10ミリグラム/リットル以下
TP 1ミリグラム/リットル以下
色度 20度以下
大腸菌群数 100個/ミリリットル以下
構造規模 : 鉄筋コンクリート造り地上2階
建築面積 : 1621.73平方メートル
し尿処理の流れ
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1.受入貯留設備
搬入されたし尿と浄化槽汚泥は、砂等の比重の大きいものを除去してから破砕し、夾雑物除去装置(ドラムスクリーン(細目)とスクリュープレスを組み合わせたもの)で除渣します。分離し尿等は、貯留され定量的に一次処理工程へ送られます。
2.一次処理設備(流動床設備)
流動床では、し尿と浄化槽汚泥中の有機物や窒素成分を、微生物固定化担体と浮遊汚泥により効率よく除去します。この処理水に脱水助剤を添加し、新鮮な状態で汚泥を凝集させ濃縮スクリーンで固液分離します。
3.汚泥処理設備
濃縮スクリーンで固液分離された濃縮汚泥は、スクリュープレス型脱水機で脱水処理をします。
〇汚泥搬出設備
スクリュープレス型脱水機で脱水処理された汚泥は、業者に委託しセメントの原料の一部、または炭化処理し燃料として資源化を行っています。
4.二次処理設備(凝集沈殿設備)
流入水に無機凝集剤を添加し、pH調整後高分子凝集剤を加えて凝集フロックを形成させます。この凝集混和水を凝集沈殿槽で固液分離することによって、BOD・COD・リン・色度・有機性窒素等を効率よく除去します。
5.高度処理設備
砂ろ過・活性炭吸着により、二次処理において除去できなかったSS・COD・色度等が除去されます。
6.消毒・放流設備
砂ろ過・活性炭吸着により、処理された活性炭処理水を次亜塩素酸ソーダで消毒を行い、環境に害のない水にし、海に放流しています。
臭気について
〇脱臭設備
施設内で発生する臭気は高濃度、中濃度、低濃度に分けて捕集します。高濃度臭気と中濃度臭気は併せて生物脱臭塔で微生物による分解処理を行った後に活性炭吸着塔で仕上げ処理を行い、大気中に放出します。低濃度臭気は専用の活性炭吸着塔で処理し、大気中に放出します。