3月12日で、2020年の東京オリンピック開催まであと500日。
大田市にもオリンピックのメダリストがいることをご存知でしょうか。
東京五輪まで500日 湯里出身のメダリスト岡部幸明さんの功績を称えた展示
前回東京オリンピックが行われたのは1964年。55年前の東京オリンピックの競泳男子800メートルリレーで銅メダルを獲得した岡部幸明(おかべゆきあき)さんは温泉津町湯里出身。決勝戦でアンカーを務めました。また、リレーの第1泳者は浜田市出身の福井誠さんという、島根県の二人がメダルに貢献。この大会では、水泳で唯一のメダルでした。
湯里まちづくりセンターでは、岡部さんの功績を称え、センター内に岡部さんのご家族から譲り受けた銅メダルや表彰状、入場行進でご本人が着用した赤いブレザーや当時の新聞記事などとても貴重なものを展示しています。岡部さんは残念ながら昨年1月に亡くなられましたが、今でも地元の皆さんにとって「誇り」の人だそうです。
「岡部さんは小柄な体格だけど、泳ぎはとてもきれいだった」と話すのは、岡部さんより5歳年下という同センターの川端輝明センター長。川端センター長は、「リレーの決勝を実況するアナウンサーが『岡部!いけ!』とメダルが取れるかどうかのところで、とても興奮していたのが印象的だった」「岡部さんは、湯里小が(温泉津町内の小学校と)統合される(2011年)まで、毎年湯里に帰って、子どもたちに水泳を教えてくれた」「岡部さんの2、3歳上から5、6歳下まで、湯里は水泳で県大会優勝するなど強い時代だった」と前回の東京五輪や岡部さんとの思い出、当時の湯里の様子などを教えてくださいました。
湯里まちづくりセンター(旧湯里小校舎)のすぐ近くには、山陰道の整備の際に埋められたプールの跡があり、現在その地には1番から6番までのスタート台が残っています。「ここでオリンピックのメダリストが育ったのか」と感慨深くなる場所です。湯里にお寄りの際は、一度ご覧ください。
湯里まちづくりセンター(電話0855-65-3038)

銅メダル 表彰状

飛び込み台 湯里まちセン正面