H3103施政方針市長

はじめに

 平成31年第2回大田市議会定例会の開会にあたり、新年度の市政運営について、私の所信を申し上げ、市民の皆様並びに市議会議員各位のご理解とご協力を賜りたいと存じます。
 
 私が、一昨年の10月30日に、「共創」を掲げて、市政運営を担当させていただくようになってから、早いもので、1年4か月が経過しました。
 平成30年度は、私にとりまして、本格的に市政の舵取りを行う初年度であり、決意を新たに、新年度4月を迎えておりました。
 その矢先の4月9日、震度5強の地震が市内各地を襲いました。被災された市民の方々の生活再建支援や、復旧・復興に、全力を傾けることを最大の使命として、全く予期せぬ形で平成30年度の市政運営がスタートしました。
 発生から1年近くが経過した今もなお、不自由な生活を余儀なくされている方々に、改めてお見舞い申し上げますとともに、引き続き、1日も早い復旧・復興に取り組んでまいります。

 この震災は、市民生活に大きな負の影響を及ぼしましたが、一方で、全国からのボランティア、市民・企業からのご寄附の申し出や、ふるさと納税、近隣自治体からの応援など、多くの方々にご支援いただき、温かい心に触れたこと、また、この難局を乗り越えようと、大田市全体が一つになって復旧・復興に向かっていくことができたことは、本市にとって貴重な財産となったことも事実です。
 私たち市民は、この震災の経験を糧とし、これから、元気なまちづくりを進めていかなければならない、そして、それが出来ると確信しています。

 この5月には、平成の時代が終わり、新しい時代が幕を開けます。
 時代の節目となるこの時に、未来に輝き続ける大田市であるために、皆さんと共に、新たな一歩を踏み出したいと考えております。
 迎えます新年度は、本市にとりまして、これからのまちづくりの指針となる、今後8年間の第2次総合計画がスタートする、重要な年度となります。
 また、再来年度に控えております、新しい天皇・皇后両陛下をお迎えして三瓶山北の原で開催される第71回全国植樹祭の開催や、新大田市立病院のオープン、岡山県笠岡市との友好都市縁組30周年記念行事などの大きなプロジェクトを、万全の体制で迎えるための、準備の年でもあります。
 3月17日には、昨年の、山陰道「朝山・大田道路」に続き、「多伎・朝山道路」が開通します。
 交通の難所である仙山峠を回避する自動車専用道路の開通により、県東部との移動時間が格段に短縮され、救急医療や企業活動、観光誘客など、様々な方面に好影響をもたらすものと、大いに期待しています。
 この機を逃すことなく、また、数年先の山陰道全線開通を見据えながら、開通の効果が十分発揮され、市内経済が活性化していくよう、産業振興を中心とする施策をいっそう進めてまいります。

 また、本市には、季節ごとに表情が変わる豊かな山があり海があり、また、地域で受け継がれてきた歴史、文化など、ここにしかない、多彩な地域資源があります。
 このたび、文化庁が進める日本遺産認定に申請した、三瓶小豆原埋没林に代表される「火山活動由来の地域資源」も、その一つです。
 これら先人から受け継がれてきた、本市固有の地域資源を、地域に住む方々が主役になって、いかに守り、活用に取り組み、未来に引き継いでいくかが、これからのまちづくりの大きなポイントになると考えています。

 第2次大田市総合計画では、ユネスコの精神「平和と人権尊重」を根底に据えて、まちづくりの基本理念を“かかわる”、“踏み出す”、“はぐくむ”の3つの言葉で表しました。
「多くの人と関わり、主体性を持って次世代につなげるまちづくり」
「新しい発想や、チャレンジ精神を持って、誰もが一歩踏み出し、大田の未来を創造するまちづくり」
「一人ひとりが行動し、みんなでまちを育み、自分自身も成長しながら、共に歩むまちづくり」、この3つのまちづくりを、輝く大田の未来に向かって進めていこう、というものです。

 そして、その先にある、本市の将来像は、
「子どもたちの笑顔があふれ、みんなが夢を抱けるまち‘おおだ’」です。
この将来像は、女性や若い方々を中心に熱心なご審議の上で、導き出された言葉です。
「世界遺産」や「国立公園」がある大田市には、たくさんの宝があり、未来への大きな可能性があります。
 何かをやろうという時には、みんなで一緒にやろう、応援しようという雰囲気があるまち。いきいきとしている大人の横では子どもたちが笑っていて、様々な人がつながって、いろいろな夢を抱いている、夢が実現する、そういうまちを目指そう、という思いが込められています。

 市民と共に、また大田市に関わる全ての方々と共に、「笑顔あふれる、夢を抱けるまち」に向かって、「新しい大田を一歩ずつ着実に築いていきたい」そう考えます。議員の方々をはじめ、市民の方々のご理解とご協力を賜りますよう、お願いします。

 主要施策の概要

 それでは、本定例会において、ご審議いただきます諸議案の説明に先立ちまして、新年度の主要施策について、「第2次大田市総合計画」に掲げる施策体系に沿って、申し上げます。

第1の柱「多様で活力ある産業づくり」について

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第2の柱「ふるさとを愛する豊かな心づくり」について

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第3の柱「だれもが住みよい暮らしづくり」について

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第4の柱「くらしや交流を支える都市基盤づくり」について

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第5の柱「人と自然が共生した、自然・生活環境づくり」について

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第6の柱「協働・共創による持続可能なまちづくり」について

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以上、総合計画の6つの柱に沿い、主要施策の概要を申し上げました。

 予算案等提案理由

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 市民の皆様、そして市議会議員各位のご理解とご協力を重ねてお願い申し上げ、私の施政方針並びに提案理由の説明といたします。

 

◆全体版(一括)

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