記者会見に臨む楫野市長 

市長コメント

【就任から2年をふり返って】
・市長に就任した2年間を自己採点すると、100点満点中、50点である。
・公約である「共創のまちづくり」のために、市民あるいは市職員との対話に努めた。一方で、まだ私の話を聞いたことがない市民も多い。一部のかたからは、市の雰囲気が変わってきたとの評価もあるが、私自身は、まだまだ不十分であると認識している。
・一番印象に残っているのは、島根県西部地震である。私としては、できる限りの支援をさせていただいたつもりだが、被災者の方々に十分な支援ができなかったと一方では思っている。また、支援をしたことによって財政もかなり苦しくなったというのも現実である。財政改革を進める最中であるが、行財政改革の目標が達成できていないのもその影響である。
・何よりもショックであったのは、平成30年度の出生数が200人を下回ったことである。近年、230~250人で推移していたが、一気に落ち込んだ。今年度も昨年度と同様の傾向がある。いかに人口を下げ止め、また、若いかたの定着と出生数を確保することができなければ、私の目指す「元気な大田市づくり」は実現できないと認識している。
・さまざまな分野で新しい動きが出ている。一つひとつの動きはまだ小さいが、このような動きが数多く出てくると、地域全体が活性化する。これらをしっかり応援していきたい。また、企業誘致、光ケーブルなどのインフラ整備も進む中、若手経営者の活性化に向けた動きもあり、非常にうれしく感じている。
・私の最大のテーマとして掲げている「大田市のネガティブな文化を変える」ことは、まだまだ時間がかかると思っている。

【今後の2年間に向けて】
・財政健全化は避けて通れない。一方で第2次大田市総合計画を策定したところであり、着実にこれを推進していく。そのためにも市職員、市民とともに「共創のまちづくり」をすすめていきたい。
・あらゆる分野において、大田市の未来を担う人財づくりを進めていかなければならない。何をやるにしてもそれを担う人づくりが大きな課題である。
・可能な限り、「大田市のネガティブな文化を変えること」を推進しながら、少しずつムードを変えていきたいと考えている。