就任から3年をふり返る市長
就任3年 市長コメント

【就任から3年間を振り返って】

・昨年、市長に就任した2年間を自己採点したが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、とても点数をあげる状況にないという実感がある。
・就任1年目に島根県西部地震、3年目の今年は新型コロナウイルス感染症の影響があり、私が就任前に描いていた市政運営は十分できなかった。特に公約である「共創のまちづくり」のために、市民の皆さんや市役所職員との対話を重ねることを掲げてきたが、新型コロナウイルス感染症のこともあり、不十分な状況であると認識している。
・今年は、島根県西部地震の復旧・復興がおおむね終了し、第71回全国植樹祭が予定されていたため、これを契機として、大田市の経済の活性化を図る絶好のチャンスと捉えていた。しかし、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により市内経済は影響を受け、今でも引き続き、停滞している。また、私が期待していた市外へ進出するような経済界の動きも弱いと感じている。非常に残念であり、悔しい思いである。
・また、人口減少についても歯止めがかかっていない。私が就任してからも出生数は年間200人前後で推移しており、若者の定住対策は「待ったなし」の状況である。
・一方で、スポーツ・文化・芸術・自然保護活動などで子どもさんや若者の頑張る姿と笑顔を見られたことは喜びであった。また、特に若手の経済界の方々と多く接してきたが、その中で活性化に向けた動きが出てきたのも嬉しいことの1つであった。
・島根県西部地震と新型コロナウイルス感染症の2つの危機を経る中で、市役所職員の姿勢も変わってきたように感じている。危機管理の意識が向上し、先を見越した対応や部局間の連携もできるようになった。また、島根県西部地震の対応により、財政状況がより厳しくなった一方で、財源確保のために、一層努力するようになったのは、喜ばしいことの1つである。
・企業誘致、民間企業による投資など一定の成果も見られ、山陰道、市立病院、光ファイバー網などインフラ整備に関しては順調に進んでいる。経営者の方々にはこれらのインフラを活用いただき、積極的な取り組みを期待している。
・しかしながら、私が最大のテーマとして掲げている「大田市のネガティブ文化を変える」までには至っていないのが実態である。

【これからの1年】

・私にとってやることは変わらず、これまでどおりのことを続けていくだけである。それに新型コロナウイルス感染症対策が加わったと受け止めている。
・財政健全化を図りながら、第2次大田市総合計画に掲げたさまざまな事業を着実に推進し、市民の皆さんや市役所職員とともに共創のまちづくりを進めていきたい。中でも、大田市の未来を担う「人財」づくりに力を注いでいきたい。 
・1年間で目標を達成することは容易ではないが、引き続き、少しでも「大田市のネガティブ文化を変える」よう努力していきたい。
・個人的には、日頃の運動不足を解消し、自分自身の健康づくりにも努めていきたい。