大田市文化協会(石賀了会長)が江戸時代に飢饉で苦しむ領民を救った「いも代官」こと井戸平左衛門公の功績をたたえる頌徳碑(しょうとくひ)について調査をまとめた「第19代石見銀山領代官井戸平左衛門正明公いも代官頌徳碑533基全覧」を出版したことを、4月4日に市長に報告しました。

全覧を手にする市長と石賀会長

全覧は石賀会長が中心となって2018年に本格的に調査し、これまでの調査で現存を確認した島根県各地、岡山県、広島県、鳥取県に分布するすべての頌徳碑533基を掲載しており、市町村別に、石碑の大きさや所在地、写真、刻まれた碑文などが詳しく紹介されています。

石賀会長は「一人に対してこれだけたくさんの石碑が建つのはすごいこと。全覧を読んでたくさんの人が芋代官の功績を学ぶ機会になればうれしい」と話しました。

全覧について説明する石賀会長 全覧について説明を受ける市長

市長は「533基の石碑をすべて現地調査して完成させたこの本は大変貴重な資料で、読めば訪ねていきたくなる。本当にお疲れ様でした」と話しました。

全覧は、報告用に市内小中学校や高校、図書館やまちづくりセンターなどへ寄贈されます。販売用については、大田市文化協会にて1部3,000円(税込み)で4月末に300部を予約受付中とのことです。問い合わせは大田市文化協会(電話0854-82-6630)まで。