島根県立大学短期大学部の梶谷朱美教授と島根県フォークダンス連盟の出構弘美会長が、記録・保存に取り組み、昨年10月にパンフレットとDVDを製作した民踊『石見銀山捲上げ節』。その民踊が(公社)日本フォークダンス連盟の「ふる里の民踊 第64集」に57年ぶり2回目の採用が決定したことを、3月11日に市長に報告しました。

報告会参加者

『石見銀山捲上げ節』は、石見銀山で採掘に従事した女性たちの労働歌を基にした民踊。昭和42年に島根県で初めて「ふる里の民踊」に採用されましたが、近年は伝承が途絶える危機にありました。昨年、同短期大学部と同連盟が地元有志と踊りを収録し、記録に残した取り組みが評価され、今回の採用となりました。

歓談 説明する教授と会長

踊りの振り付けを披露する教授と会長 振り付けを披露する教授

梶谷教授は「この踊りを通して、子どもたちに銀山で生きた女性の暮らしや歴史を想像してほしい。踊り方・歌詞・音楽・歴史的背景から、ふる里のにおいを感じてもらえれば」、出構会長は「全国に銀山を知ってもらうきっかけとなれば」と話しました。