第10回水上町花田植(5月12日)
5月12日、市指定無形民俗文化財「水上町花田植」が開催され、市内外から約400人の来場がありました。
この花田植は、室町時代から400年以上の歴史をもち、戦争などで一時中断しましたが、昭和59年に地元の青年団が中心となり復活。それ以来、4年に一度開催していましたが、新型コロナウイルスの影響もあり、このたび7年ぶりの開催となりました。
当日は、あいにくの雨模様のため急遽、会場を変更。「道行き」と呼ばれる行列で会場入りし、町内外から集まった29人の早乙女が横一列に並び、田植え唄や地元の大人と中高生による太鼓などの調子に合わせ、苗を植えるシーンを再現。竹の先を細かく裂いて音を鳴らす「ささら」など、囃子に小学生も加わり、華やかな時代絵巻が繰り広げられました。
花田植実行委員会の田中実行委員長は「この地域の人だけなく、町外の人にも広く参加してもらっている。地域を超えてこの行事を継承していきたい」と話しました。
市長は「平成6年12月に大田市の無形民俗文化財に指定され、30年の節目となる今年、コロナ禍を乗り越えて開催されることとなったことは、大変喜ばしく思う。この度の開催にあたり、早乙女役の募集に対して、町外からの応募もあったと伺っている。市の無形民俗文化財を体感できる、この貴重な機会を楽しんでいただき、町内外の力でこの水上町花田植を盛り上げていけるよう、この度できたご縁を大切にしていただきたい」とあいさつしました。