8月13日(火)からお盆の3日間、馬路琴ケ浜で開催される「琴ケ浜盆踊り」にお誘いを受け、初めて参加しました。

   県内一の規模を誇るこの盆踊りは、他の地区のように一様の踊り方ではなく、口説(くどき)によって各々違った踊り方をします。神への願いがかない村の人々が喜びのあまり踊った「願成就」、他国へ出稼ぎに行った人が伝えたとされる「一つ橋」、今から150年程前地元の船乗りたちが伝えた「思案橋」など、いずれも土地の歴史に密着したいわれのあるものばかりです。

   琴ケ浜盆踊り保存会(松浦隆之会長)の方々は、現在、市の無形民俗文化財であるこの盆踊りを県の無形民俗文化財に昇格したいという熱き思いでおられます。そこで、3年前から、若者、特に小中学生に踊りと太鼓叩きを教え、その練習成果を発表する時間帯を設け、次代を担う人づくりに努めていらっしゃいます。

 当日は、琴ケ浜の中央につくられた櫓には、中高生も一緒になって太鼓を打つ姿があり、その周りに地元の皆さん、帰省された皆さんの踊りの輪ができていました。また、防砂堤にはたくさんの若い人達の談笑する姿も見られました。聞くところによると、ここで同窓会が開かれたりするそうです。江戸時代から続くといわれる由緒ある盆踊りが、地元の皆様のお力で、新たな形で保存・継承されつつあるのを強く感じました。

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