大田市の紹介
【概要】
大田市は、島根県の東西の中央部に位置し、日本海に面する、面積435.34平方kmの地域です。松江市からは約70km、浜田市からは約65km、広島市からは約130kmの距離にあり、松江・出雲市圏と浜田・益田市圏の中間にあたる、県央の拠点都市としての役割を果たすことが期待される地域です。
本地域の北部は日本海に面していますが、急峻な中国山地が海岸に迫っているため山林原野が多く、平坦地が少なくなっています。海岸線は46kmに及び、岩場と砂場が交互に存在することから、漁業はもちろん、風光明媚な自然景観、海水浴、釣り、各種マリンスポーツ等観光に供されています。
当地域の中央部には平成19年7月2日に日本では14番目、鉱山・産業遺跡としては初の世界遺産登録が決定した石見銀山遺跡、南東部には大山隠岐国立公園に属する三瓶山があります。河川は、いずれも流路延長が短く山間地を縫うように走っており、この流域に耕地が開け、市街地が形成されています。気候は、日本海型気候に属し、比較的温暖ですが山間地域と平坦地域ではかなりの温度差があります。
また、この地域は石見文化と出雲文化が混在する文化的共通性を持ち、中世から近世にかけて石見銀山の盛衰に大きな影響を受けた地域です。域内の「石見銀山遺跡」や「熊谷家住宅」「温泉津温泉街の伝統的建造物」「楡の木谷横穴群」等は、古くからの歴史を今に伝える史跡や文化財が点在しています。
【沿革】
昭和29年1月1日に旧安濃郡大田町、久手町、長久村、鳥井村、波根東村、川合村、邇摩郡久利村、静間村の2町6村が合併して市制施行、4月1日の第2次合併により、安濃郡佐比売村、朝山村、富山村、簸川郡山口村を加え、ついで昭和31年9月30日に邇摩郡大森町、五十猛村、大屋村、邑智郡祖式村を第3次吸収合併し、さらに同年12月31日に邑智郡川本町大字新屋及び大家の区域を編入、昭和33年11月1日に川本町大字北佐木の一部を編入した旧大田市と、昭和29年4月1日に、旧温泉津町、井田村、湯里村、福波村の4か町村が合併して町制施行した旧温泉津町と、昭和29年4月1日に、仁万町、宅野村、大国村、馬路村の4か町村が合併し町制施行した旧仁摩町が平成17年10月1日に合併して、新「大田市」となりました。
【産業】
《農林水産業》
農業は水稲と畜産、果樹、施設園芸等による複合経営が主体ですが、畜産も盛んで、県内有数の畜産基地でもあります。
漁業は、沿岸、沖合域を含め恵まれた漁業環境にあり、小型機底引網・中型巻き網・一本釣延縄・小型定置網等、沿岸漁業を中心に営まれています。
《鉱工業》
石州瓦や家具、住宅建築関連の業種があり、石州大工や石見左官など建築技術にも古くから定評があります。また、水産加工品を中心に小規模ながら地域の自然の素材を活かした産業集積や医療福祉・衣服等の分野でオンリーワンを目指す事業所が見られるほか、ゼオライト・ベントナイト・珪砂等、当市特有の地下資源が産出されています。
《観光》
世界遺産となった石見銀山遺跡や国立公園三瓶山、国指定天然記念物琴ヶ浜、温泉津温泉、仁摩サンドミュージアム、日本海等、特色ある観光資源を有しており、年間100万人以上の観光客の入り込みがあります。
【人口】
住民基本台帳に基づく人口については、こちらからご覧ください。
大田市の木・花・魚
市の花「れんげつつじ」
制定理由
古くから国立公園三瓶山に自生し、厳しい風雪に耐え、初夏に開花する。鮮やかなオレンジ色の花、放牧牛の黒、三瓶高原の緑が織りなす牧歌的雰囲気は、広く市民に親しまれており、大田市の「花」としてふさわしい。 (平成22年12月21日制定) |
市の木「うめ」
制定理由
江戸時代、うめの実は世界遺産石見銀山で働く人たちの健康を維持し、鉱毒を防ぐ薬として使用された。高潔清楚に咲くその花は 、古くから多くの市民に親しまれており、大田市の「木」にふさわしい。 (平成22年12月21日制定) |
市の魚「ひらめ」「あなご」
制定理由
「ひらめ」 |
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資源保護、栽培漁業の推進を目指して実施される「ひらめ」稚魚の放流。ひらめは高級食材とされ、その白身は美味で商品価値も高く、大田市民に馴染み深い魚であり、大田市に「魚」としてふさわしい。 (平成22年12月21日制定) |
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「あなご」 |
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島根県のあなご類の漁獲量は全国のトップクラスで、そのうちの半分近くが大田市内で水揚げされており、全国有数の産地を誇っている。大田市の伝統的な漁法で採れた大ぶりのあなごは、脂ののりが良く、身も締まっている。 この貴重な地域資源を活用した取り組みにより「大田の大あなご」として市民はもとより、市外の方にも広く認知されていることから、「大田市の魚」としてふさわしい。 (令和4年2月21日制定) |
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