人権とは、「人が人らしく生きていくために、だれもが生まれながらに持っている侵すことのできない基本的権利」と言えます。
 大田市では、石見銀山遺跡が「平和と人権尊重」を精神とするユネスコの世界遺産に登録されたことを契機として、心豊かで生きがいのあるまちづくりを進めていくために重要な、市民一人ひとりの人権が尊重される社会を目指し、人権尊重都市を宣言しました。


人権尊重都市宣言

 

 石見銀山遺跡を世界遺産に登録したユネスコは、その目的を「あらゆる差別無く、人権及び基本的自由を尊重する営みを通して、平和及び安全に貢献すること」としている。
 今年2008年は世界人権宣言60周年という記念すべき年である。この宣言は国際人権規約、人種差別撤廃条約、女性差別撤廃条約等々と、さらに日本国憲法と軌を一にするものである。
 国際社会では今もなお、様々な差別や人権侵害が存在し、民族、人種、さらには宗教による紛争が絶えない。
 国内においても、国際化、少子高齢化、情報化等の急激な社会変動の中で、拡大する格差・貧困、家庭の崩壊、人心の荒廃など、人権軽視の風潮に歯止めがかからぬ憂慮すべき状況にある。
 よって、大田市は石見銀山遺跡の世界遺産登録を新たな出発点として、ユネスコの精神に基づき、人権尊重・差別撤廃の営みを積み重ね、温もりのあるまちづくりを目指して、市民挙げて取り組むことを決意し、ここに「人権尊重都市」を宣言する。

平成20年9月12日

大田市