外来生物について
外来生物(外来種)とは
もともとはその地域にいなかったのに、人間の活動によって他の地域から入ってきた生物のことを指します。
人の移動や物流等によって、国外から持ち込まれた生物を「国外由来の外来種」と呼んでいます。
また、「外来種(本来の分布域に生息・生育する生物)」でも、日本国内のある地域から、もともといなかった地域に持ち込まれた場合には、「外来種」となり、もとからその地域にいる生物に影響を与える場合があります。
※渡り鳥、海流にのって移動してくる魚や植物の種などは、自然の力で移動するものなので外来種には当たりません。
特定外来生物とは
外来種のうち、「国外由来の外来種」に焦点を絞り、生態系、人の生命、身体、農林水産業への被害を及ぼすもの、又は及ぼす恐れのあるものの中から外来生物法に基づき指定されている生物のことです。
特定外来生物に指定されると、飼育、栽培、保管、運搬、輸入及び野外へ放つ行為が原則禁止されます。
外来生物被害予防三原則
【入れない】 悪影響を及ぼすかもしれない外来生物をむやみに日本に入れない。
【捨てない】 飼育・栽培している外来生物を野外に捨てない。
【拡げない】 野外にすでにいる外来生物を他領域に生きたまま持ち出さない。
注意が必要な特定外来生物
【オオキンケイギク】
『概要』
北アメリカ原産の多年草。昔は法面緑化での使用や苗の販売がされていましたが、繁殖力が強く、在来の植物の生育場所を奪ってしまうことから、特定外来生物に指定されています。
『特徴』
花は黄色く、直径5センチから7センチ程。茎の高さは30センチから70センチ程。葉は茎の下の方につき、ヘラ状で両面に荒い毛がある。
・花が咲いた後、種子を周囲にまき散らして増える。
『生息場所』
河川敷、道路わき など
『駆除の方法』※駆除を行う際には、土地の管理者等のご協力のもと行ってください。
1.根っこから引き抜く。
花が咲き始める5月頃から種子が実るまでに行うと効果的です。刈り取る方法もありますが、繁殖を防ぐためには抜き取りましょう。
2.その場において枯死させる。
引き抜いた花を厚手のビニール袋などに入れてしっかりと口を縛り、その場に数日間置いて枯らしましょう。
3.焼却処分する。
枯れたら燃やせるごみとして処分してください。
【セアカゴケグモ】
『概要』
熱帯地方を中心とするクモで、毒を持っていますが、基本的におとなしく、攻撃的ではありません。
脅かされると死んだふりをして動かなくなることがあります。ただし、素手で触ったり、捕まえたりしようとすると、咬まれることがありますので注意が必要です。
『特徴』
体長7ミリから10ミリ程度。体は黒色で、腹部覆面に赤色の砂時計型の斑点。
『生息場所』
側溝の内部、網蓋のすき間、フェンスの基部、花壇のブロックの内部、墓石のすき間、自動販売機やエアコン室外機などの機器と壁とのすき間 など
『セアカゴケグモを見つけたら』
セアカゴケグモを発見した場合は、可能な限り駆除したうえで大田市環境政策課にご連絡ください。
駆除する際や死んだクモであっても絶対に素手で捕まえたり、触れないようにしてください。
家庭用殺虫剤(ピレストロイド系)を直接かけるか、靴で踏みつぶして駆除してください。
関連リンク
日本の外来種対策 外来生物法
https://www.env.go.jp/nature/intro/1law/