熊谷家住宅とは

石見銀山御料における有力商人の生活の変遷を最もよく示す民家建築です。熊谷家住宅は、寛政12年(1800)におこった町並みの大火後、享和元年(1801)に建築されました。以後、土蔵などを増築し、明治元年(1868)に屋敷が整いました。
この住宅は、江戸幕府直轄領であった石見銀山御料における家の役職を示した主屋の平面構成や、時代による推移を示した屋敷構え等に特徴があり、江戸時代後期から末期にかけて御料の有力商人の身分や生活の変遷を最もよく示す民家建築です。
町並みにおいて規模・質ともに優れた民家建築であるこの住宅を幕末から明治初年の姿に復原する復原工事を、平成13年度から平成17年度にかけて行いました。

平成10年 重要文化財に指定

熊谷家住宅は、敷地は約1500平方メートルで、主屋と5つの蔵と納屋からなる大規模な民家建築です。
平成10年(1998)5月1日に重要文化財の指定を受けました。

平成18年4月より、一般公開中

平成17年に保存修理工事を終え、平成18年4月より一般公開しています。開館時間等については、利用案内をご覧ください。